相手に伝える話し方

「一生懸命話したのに伝わらない」

そんなことありませんか。

 

『伝わらなかったのは熱意が足りなかったから』なのでしょうか?

 

 

相手に自分の説明を分かってもらうにはどうしたら良いのか、

そのために私が普段気をつけていることが3つあります。

 

1 相手の頭の中で語るようにすること

自分が話したいことと聞き手が聞き取ろうとしていること、聞き取れることは必ずしも一致しません。

自分が話したいことはAだったのに、聞き手はBを受け取ってしまうということが良くあります。それは、話し手というより、聞き手の方がBのことを受け取ろうと考えていた結果、起こってしまう状態です。

話し手は伝えたいことを念頭に置きつつも、それを受け取る人がどんなことを欲しているのか、どんな内容を聞きたいのかを考えて、話をする必要があります。

それは、まるで自分の頭の中で考えるというより、相手の頭の中で考えるような感覚です。

専門用語も「私が知っているから良し」とするのではなく、聞き手が理解できるかどうかを考え、例を出したり、簡単な言葉で言い換えたりする必要があるでしょう。

 

私の友人も以前、畑違いの会社で横文字の専門用語びっちりで、意識高い系のプレゼンをしたら、見事に内容が伝わらず、痛い目にあったと言っていました。

かっこいい言葉よりも、わかりやすい言葉ですね。

 

 

2 物事の大枠から話して、既知の知識の何と結びつくかわかるようにすること

それでも、難しい言葉や新しい概念を話す必要もあると思います。それが仕事だったり、本当に説明の必要性があったりするものですよね。

そう言ったものは、どれだけ具体的な例えを出したり、言い換えをしたりしても、その例えだけしか伝わらないことが多々あります。

 

そこで、大切なことの2つ目が、物事の大枠から話して、既知の知識の何と結びつくかわかるように話すことです。

例えば、急に「北半球」という言葉を説明されても、深く理解はできず、定着率も低いでしょう。

しかし、地球儀には上半分と下半分を分ける横の線が真ん中にある→これを「赤道」という→この赤道よりも北側半分を「北半球」という。

そう言われたら、頭の中でイメージがしやすく、定着度も上がります。すでにわかることや知っていることに知識を関連づけていく感じです。

それから、「今から〇〇についての話をします」「〇〇ってみなさんどうしてますか?」のように、話す前に、これから話す内容のイメージをさせて、どう言った内容を話すのか予告しておくこともできます。

パソコンのフォルダを開いておいて、そこに新しいファイルを保存してもらう感覚です。

 

 

3 聞き手に味方になってもらえるように、共感を示しながら話すこと

良くありがちなのが、話し手が間違ったことは言っていないのに、聞き手に内容が浸透せず、理解が得られないケースです。

こう言ったケースを避けるためにあらかじめ、話すはじめに相手のことを気遣ったり、普段の苦労を労ったり、頑張りを褒めたりする必要があります。

「こちらが教えるのに、わざわざへり下る必要があるのか。」

という声が聞こえてきそうですが、必要あります

本当に伝えたいのであれば、「話し手ー聞き手」という関係を飛び越えて、

「プロジェクト参加者」「職場をより良くしたい関係者」「より高いものを目指す研究者」のように、垣根を取っ払った関係がよりふさわしいです。

聞き手にあぐらをかかせるのではなく、巻き込んでいく。

それができれば、聞き手も説明を理解することに必死に取り組んでくれますし、説明の不足分を良い様に補ってくれます。

 

 

試してみてください。