イライラは高いところから低いところへ流れるよ

みなさんバタフライエフェクトってご存知ですか。

映画にもなりました。

日本でいうと「風が吹けば、桶屋が儲かる」といったところでしょうか。

 

一見、関係ないように思えることでも巡り巡って、思いがけない結果をもたらすというような意味です。

バタフライエフェクトの方は、地球の裏側でちょうちょが一つ羽ばたいたことが、地球の裏側では大きな風となって訪れる。というような意味です。

 

根拠は薄くとも、直接的でない働きかけや人の行動が巡り巡って、相手に届くあたりに縁を感じて好きな言葉です。

 

と、タイトルの内容に入りたいと思います。

イライラは高いところから低いところへ?

イライラした気持ちもバタフライエフェクトのように、自分では思いがけないところへ運ばれていることをお伝えします。

 

例えば、上司が夫婦喧嘩をして、イライラした状態で職場へとやってきます。

もちろんイライラしていますので、ミスも多くなったり、逆にミスをした部下への当たりも強くなったりします。

 

ミスをしたことを叱責された部下はそれを家に持ち帰って、イライラ。奥さんへ当たります。

当たられた奥さんは、そのイライラを子どもへぶつけます。

 

理不尽に怒られた子どももムシャクシャ。

その次の日、登校してクラスの弱い子へいじめを始めます。

 

一例ですが、風が吹いた時の桶屋のように、イライラした気持ちが上の立場から下の立場へ流れていっているのがお分かりいただけたかと思います。

もちろん流れている段階で、そのイライラは増幅されたり、形を変えたりしています。

自分がイライラしたことは、誰かから受け渡されたイライラかもしれないこと。

そして、そのイライラはあなたの周りの人へもまるで感染症のように伝染していくということ。

そのことを心に留めておいて欲しいです。

 

かくいう私もイライラの連鎖を断ち切れず。何ならイライラメーカーになりがちですが、

イライラを渡してしまう前に、「もし今、完全に満ち足りた状態でも自分は同じように、同じことをするか」自分に聞いてみてください。

 

イライラする感情は自然なものですし、ある意味イライラしてしまうことは仕方ないです。それだけ嫌なことがあった証拠ですから。

自分の感情をなかったことにしようとすると、自分の存在自体の否定につながり、非常に精神衛生上悪いです。

自分の負の感情は自分で認めてあげつつ、たまに趣味や違うことでガスを抜きつつ。

 

「イライラしたくてイライラしてるんじゃない!」

わかります。確かに、誰かが出っ張れば、誰かがへっこむ。

誰かが楽をしたり、得をしたりしているときに、誰かは辛かったり、損をしたりしていることがよくあります。

誰かのために引き受けたイライラだってあるでしょう。

 

食い止めたいのはイライラの連鎖。特に高いところから低いところへ流れるイライラの感情です。

自分の感情は自分で認めて、ガス抜きしながら、連鎖を断ち切る。

そんなかっこいい自分どうでしょう。